蟲が生きる

生きることは戦うことでしょう?

エモいピアノ曲紹介

 僕の好きなエモいピアノ曲を4曲紹介するぜ!

 ぜひ聴いてみてくれ!

 

1. 「また、会える…よね?」 (猫野こめっと作曲)

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 1曲目は美少女ゲームD.C.〜ダ・カーポ〜」シリーズのBGMであるこの曲!

 いったい、これほどまでに哀愁を掻き立てるピアノメロディーが他にあるだろうか?

 いや、ない!(反語)

 

 出だしは静寂を呼吸するような寂しげなイントロ……

 そして切なさが限界に達したと言わんばかりに、澄み渡る冬空を思わせる儚げなテーマメロディーがこぼれ落ちる。

 左手の淡白なアルペジオに歌い上げるような右手の単音旋律が続き、最後は左右が連動して酔いしれるように強めのメロディーを奏でたあと、やはり徹底的に淡白に主音レ♭のみでフィニッシュする……

 そしてゲームタイトルどおりダ・カーポ(最初から繰り返す)となる。

 

 この曲はぜひ晴れ渡った寒い冬の日に、青空を眺めながら聴くのをお薦めする!

 無邪気に楽しかった幼い頃の冬の思い出などが呼び起こされて寂寥感が爆発し、マジでエモくなれるぞ!

 

2. 「ノクターン変ホ長調作品9-2」 (フレデリック・ショパン作曲)

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  ※埋め込み動画は長時間視聴用動画。1曲は4分半ぐらいの長さ。

 2曲目はショパン

 ショパンノクターンの中でも指折りの名曲! この曲はもはや人工的なエモ増幅薬物だ!

 メロディーに凝縮されたむせ返るほど甘美な夜の喧騒と静寂の匂いが、聴く者を深く耽美な思惟の時に誘う!

 

 冒頭から甘美なメインテーマが2回繰り返される。1回目のプリミティヴな単音メロディーが、2回目はより甘美にアレンジされ、一夜の夢のような陶酔の幕が開ける。

 サブテーマの後半の酔いしれるようなフォルテから、これでもかというほど装飾音を多用してアレンジした甘すぎるメインテーマ……(スピードワゴン小沢さんもびっくりだよ!)

 夜の静寂と昂ぶる精神の対比がそのままメロディーになって湧き出しているかのようなコーダ部、最後は突き抜けるような高音に導かれて甘い余韻を残しながら闇に溶けゆく……

 

 この曲は、ぜひ深夜にヘッドホンを装着して散歩しながら、爆音で聴取してみて欲しい!

 街灯が冷たく照らす静まり返った夜道をノクターンに導かれ、コンビニの前に座り込んで煙草を咥えながら眠る町並みをぼんやりと眺める……

 「人生もまた、この夜のように、刹那の静寂に過ぎないのかもしれない……」的な感じで、何もかもがエモくなるぞ!

 

3. 「サンタクロウスの空」 (妹尾武作曲)

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 3曲目はテレビアニメ「ARIA」シリーズのBGMであるこの曲!

 名曲量産アニメARIAの楽曲の中でも、ピアノソロナンバーとしては飛び抜けてエモいぞ!

 時の水面に浮かぶ、けして留めることなできない刹那の幸せを、いま、心で抱きしめたくなる!

 

 出だしは光の粒のような癒しのイントロ……

 テーマ内でさらに繰り返し構造になっている第一テーマが、二回繰り返される。複雑微妙に変化するアレンジに、時とともに移ろいゆく自然や街や人を思わずにはいられない!

 長い上りのアルペジオを経て、鮮やかに視界がひらけるかのようなテンションの解放……

 そしてただこの瞬間を抱きしめたくなる、幸せ過ぎる第二テーマが重ね掛けるように迸る!

 最後は前半部より一層儚げな第一テーマにはたと戻り、やはりまた光の粒のように消えていく……

 

 この曲はぜひ海を眺めながら聴いてみてくれ!

 覚えやすいメロディーなので、海に向かって「Lala…Lalalala…」と歌ってみるのも良いぞ!(周りの目なんて気にするな笑)

 切なさも悲しさも、この曲とともに一瞬の精神の解放に委ねるのだ!

 

4. 「ピアノソナタ第8番―悲愴―」(ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲)

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 最後の4曲目はベートーヴェンピアノソナタ

 ソナタというと長ったらしくて飽き飽きするイメージだが、「悲愴」はキャッチーなフレーズが多種満載なので、一生聴いていられるぞ!

 さすがは楽聖ベートーヴェン……血管の中を音楽が流れるかのように体に響く、完璧なメロディーと和音……迸る旋律はエモの擬音化だ!

 

 こんな大曲の解説(?)は無理なのでウィキを見てくれ。

  ピアノソナタ第8番 (ベートーヴェン) - Wikipedia

 

 第一楽章はリンク先の動画で1:45辺りからのテーマとそれに続く2:20からのテーマが最高にエモい!

 第二楽章は冒頭のメインテーマはもちろんのこと、それに続く10:40からのテーマも好き。まさに悲愴の旋律。

 第三楽章もやはり冒頭のメインテーマはもちろん、15:35辺りや17:15辺りからのアルペジオを高速で重ね掛けるようなパートがいい感じだ!

 

 この曲は目を瞑ってじっくり聴き入るのも当然良いが、ぜひ土砂降りの雨の夜道を、傘を差さずに歩きながら聴いてみて欲しい!(風邪をひいても責任は負わんが笑)

 ただ鼓膜を叩くピアノの旋律だけに縋る「悲愴な男」になりきって、自分に酔いしれられるぞ!