職場の同僚に趣味を尋ねられたとき、澄ました顔で「DLsiteでの同人音声収集ですかね……」なんて言えば、ちょいとばかし””粋なオタク””に見られて、一目置かれること間違いなしだ。
同人音声の大多数はエッチなオナニー・サポーティング音声であり、その中にももちろん個性的かつ変態的な価値ある作品が多く存在する。しかし今回紹介するのは全年齢向け作品で、実は僕はこういうエロ無し音声がけっこう好きなのである。
僕が好きなのはストーリー要素の強い作品だ。
作品の系統は大きく分けて二つ、「聴者自らが作品に没入する」タイプと、「聴者が主人公キャラクターに自己投影する」タイプがあるように思う。僕はどちらも好きだ。後者の方がボイスドラマ的であるが、この場合は、””主人公のモノローグが多くて自己投影しやすい””ことが個人的には重要である。
なお、僕は別段音声作品に関して明るいわけではないので、まだまだ知らない作品が無限にある。面白くて没入できるストーリー要素の強い作品をご存知の読者がいらっしゃれば、ぜひ教えて頂きたい。
この作品は「聴者が主人公キャラクターに自己投影する」タイプだ。SF学園もの(?)で、ストーリー自体けっこう面白い。注意点としては男の声があること。男の声を聴きたくない人には不向きだろう。
この作品はタイトルに「耳かきボイス」とあるが、それ以上に、二人の女の子が織り成すファンタジックなストーリーに魅力がある。森の魔女・リカちゃんの視点で作品世界に没入できる。面白くて癒される。
これは「聴者自らが作品に没入する」タイプだ。ストーリー自体は大して面白くないが、作りがとても丁寧で、本当に少女と二人きりで夜を過ごしているような気分になれる。
4 桜守
この作品は無料公開されている。タダで聴けるので、興味ある読者はリンク先でDLして欲しい。これも「聴者自らが作品に没入する」タイプ。大きな桜の木と、そこで出会った少女との物語。注意点としては、催眠要素があること。車の運転中などは聴かないように。
5 読み聞かせてもらう古事記シリーズ
この作品は所謂「読み聞かせ」音声なのだが、近所に住む神社の女の子が古事記をわかり易く噛み砕いて読み聞かせしてくれる…という進行になっている。古事記の知識が身につくので、ふつうに勉強になる。
(6) 11月のハロウィン
申し訳ないが、この作品は2019年3月現在入手不可能なようである。以前はDLsiteで購入できたのだが・・・orz しかしこの作品はとても丁寧に作られていて、key作品を彷彿とさせる””泣きゲー感””を漂わせている良作なのだ。今後もし販売が再開された時には、ぜひお薦めしたい。