蟲が生きる

生きることは戦うことでしょう?

【ネタバレ有り】「劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜」を見て……

※注意 この文章は映画「劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜」とその関連作品のネタバレを含みます。未視聴の方は読まないでください。

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 昨日の昼に「誓いのフィナーレ」を見てきた。
 今、鑑賞から丸一日以上経ったんだけど、もう心がぐちゃぐちゃになってて容量オーバーになっている。まだ1回しか見てなくて記憶もあやふやだけど、我慢ならないので少し感想を書く。
 今の正直な気持ちを言うと……、""悔しくって死にそう""だよ。
 いやまあ、「死にそう」は言い過ぎだけど、でも鑑賞直後の興奮が収まってジワジワと心を締め付けてきたのは悔しさらしき感情なんだよな。
 なんで全国行けないんだよおおおおおオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛(泣)
 ツイッターではネタバレを避けて「最高」「優勝」つってるけど、正直くっそ悔しいよ。悲しいよ。だって現3年生はこれで最後なんだよ……もう、一緒にコンクールで演奏できないんだよ。このメンバーの北宇治は後にも先にも今この瞬間しかなくて、それが、この映画で終わってしまったわけだ……。
 こんな後ろ向きなことばかり言ってると「おまえは優子先輩の言葉を聞いてなかったのか」と言われそうだが、いやもちろん部長の言葉に感涙したけど、それと同時に悔しい気持ち、こんなに頑張ってきたのにどうして…?という気待ちを無くすことはできない。
 ていうか、話のもっていき方が本当ずるいわ。僕ほんまに最後の最後まで全国行けると思ってたもん。部内のギクシャク綺麗に纏まって、本番の演奏もバッチシ決まって、「北宇治高校GOLD金賞」を聞いた時には「あぁこれ全国行く流れやな」って何の根拠も無く思ってしまった。
 そうだよね、必死に努力してきたのは北宇治だけじゃない。関西にひしめく無数の吹奏楽部が毎日毎日毎日久美子達と同じくらい、もしかしたらそれ以上に一生懸命練習してたんだっていう当たり前の事実を突きつけられた。響け!がサクセスストーリーだなんて誰も言ってなかった。……。
 こんなことばかり考えていると、かつてのみぞれ先輩みたいになっちゃうのかな。いかんいかん、僕は「響け!ユーフォニアム2」から何を学んだんだよ。一生懸命練習してきたことが認められた時のとてつもない喜びだって、僕達は知ってるはずなのに。
 原作既読の人は分かってたかもだけど、全国に行けなかったことは、僕にとっては意外なほど衝撃的だった。何故ならテレビアニメシリーズはまさにサクセスストーリーだったから、久美子達の二年目もきっとそうなると錯覚していたから。
 だからこそ、僕は今ようやく、かつてのみぞれ先輩の気持ちとか、映画中盤の久美子が奏ちゃんに語りかけた言葉の意味とかを、本当に理解できたと思う。映画中盤、雨の中の久美子と奏ちゃんとの会話を僕は「なるほどなるほど」とわかったような態度で聴いてたけど、全然わかってなかったんだわ。努力する怖さ。頑張ることの不安。目標が呆気なく消えた時のやるせなさ。そういうことを映画の最後でやっと理解した。
 これはもう一回見に行かないと気が済まない。ほんと、上手く作られてる作品だなと思う。
 あと、久石奏ちゃん可愛かったね♥
 もっと詳しい感想は2回目見てから再度書こうかなと思う。ほなまた。