蟲が生きる

生きることは戦うことでしょう?

DTMで作曲した。

 DTMっていうのは、パソコンで音楽作るって意味。たぶん。

 一曲なんとか形にできたので、備忘録半分の苦労話を書く。

 簡潔に書くので、専門用語等の正確さは保証できない。

 正直、曲の自己評価はあまり高くないが、自虐しても仕方ないので、課題点として最後にまとめる。主にミックス段階で苦戦した。

 

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 ツイッターのフォロワーさんの影響で、以前から作曲に興味があった。

 簡単なピアノソロ曲を作ったりもしていた。

ピアノのための小曲1番変ニ長調 by Okera64 | Free Listening on SoundCloud

ピアノのための小曲2番ヘ長調 by Okera64 | Free Listening on SoundCloud

 

 2月の後半にデスクトップPCを購入したので、DTMをやってみることにした。

 使ったソフトウェアはすべて無料のものだ。

 バンドっぽい感じのヴォーカル曲を作ることに決め、おおよそ以下の手順で作った。但し、次工程に進んだあとで前工程の不備が発覚して前工程に戻ってあれこれやり直す…というのを数え切れないほどやった。

 ① 作詞

 ② メロディー作り

 ③ 歌声合成ソフトに打ちこみ

 ④ コード決め + DAWソフトでオケ打ちこみ

 ⑤ 微調整

 ⓺ ミックス

 ⑦ PV(笑)作り

 

① 作詞

 歌詞は、昔書いた詩を改変して使うことにした。歌うことを想定して書いていないので、あまりよろしくないが、まあ妥協。

拝啓、ツイッターをやめてしまった君へ - 蟲が生きる

 

② メロディー作り

 メロ作ってる最中は苦労を感じなかった。だが、曲が完成してみると、AIきりたんに歌わせるには少々音域が広すぎたかもしれない。それになにより、ハイセンスなメロディーの探求に終わりはないだろう。

 完成曲は変ロ長調なのだが、作曲中はハ長調で考えて作った。移調による雰囲気の変化を考慮できないのがよろしくないが、ハ調で作ると効率が良い…と思う。

 サビで同じフレーズを繰り返してサビメロを印象づけること、サビで曲中最高音を使うこと、この二点に留意した。

 

③ 歌声合成ソフトに打ちこみ

 実は、最初はUTAUで打ちこんでいた。ところが2月末にNEUTRINOがリリースされたので、そっちに変えた。UTAUはプラグインの運用が難しかった。NEUTRINOは別の楽譜作成ソフトと併用する必要があるが、それさえクリアすれば操作は単純明快だった。

 

④ コード決め + DAWソフトでオケ打ちこみ

 Studio One Primeという無料DAWソフト(曲作るためのソフトのこと)を使って、作曲の実作業に入った。コードっていうのは和音って意味。YouTubeなどを見てコード理論の勉強をしたり、Studio Oneの使い方を覚えて、コツコツと作業した。

 はっきり言って膨大な時間を要した。本当に膨大な時間を要した。(膨大な事なので二度言いました)

 まず、おおまかにでも各楽器の特性を把握しなければいけない。ギターやベースやドラムスをどう演奏するのか全く知らなかったから、一から調べた。

 さらに、バンドとして協奏するからには、それぞれの楽器の役割と協力関係を理解しなければいけない。そしてその後、色々考えながら、実際にPCに向かってポチポチ打ちこまなければいけない。

 現状、全然ちゃんと楽器の役割を把握できてない。まだまだ勉強中ということで。

 本当に本当に大変だった。

 

⑤ 微調整

 あえて一項目として微調整などと書いた。

 ある程度曲が仕上がった段階で、何度も繰り返し聴いて、「もっと良くならないか」と考えた。まあ考えただけで、あまり良くなった気がしないのがつらいところだ。

 ヴォーカル、つまりNEUTRINO(AIきりたん)の歌声は、そのままでは不自然な箇所が多く、NEUTRINO自体を色々弄ってみたり、出力歌声に地道な加工をしたりした。

 最後にハ長調から変ロ長調に移調した。ハ長調がキリッときっちりした雰囲気なのに対して、変ロ長調はゆったりした雰囲気を持つ…らしい。

 これも本当に大変だった。

 

⓺ ミックス

 ミックスというのは、打ちこみが終わった曲の音量調整や残響加工などなど、より聴き応えのある音楽データにするための作業のこと。

 正直言ってここがいちばん大変だった。(さっきから大変ばっかりだな…)

 何をやってもプロのCDみたいにならない。

 そもそもミックスには正解も無ければ合格点も無いので、何をどう出来たら”終わり”なのか分からず、はっきり言って心が折れた。

 結局のところ、Studio One Prime がそもそもミックス機能があまり充実しておらず難しいようだった。Sound Engine という音声加工ソフトを別に用いて、とりあえず音圧を上げることはできたが、多幸感に包まれるような爽やかな音源にすることは、ついぞ出来なかった。ミックス順序(順序がけっこう重要。らしい。)も滅茶苦茶で、もう後から修正もできない惨状になってしまった。

 ミックスに関してははっきりと技術力不足を感じた。

 

⑦ PV(笑)作り

 (笑)って付けてるけどこれも結構大変だった。

 フリーの動画編集ソフトを色々試したけど、操作がマジで難しすぎて、理解できなかった。結局Windows Movie Makerとかいうオワコンで投げやりに動画とイラストくっつけて歌詞を入れた。時間がかかった。

 

まとめ

 ミックスがいちばん難しい!!!

 次回作からは、作曲初期からミックス段階を考慮して、楽器の周波数特性、演奏の周波数特性、楽器間の音量バランス、楽器の定位など、考えたい。

 Studio One Prime のミックス機能はしょぼいので、最初からSound Engineで加工したほうがいいかもしれない。

 次回作に乞うご期待!

Special Thanks to ネコぱら

 膨大な時間をかけて作った拙い自作音楽をネットに発表するのが、正直とても怖く、恥ずかしかった。

 でも、僕はネコぱらvol.3で学んだ。

 ケーキは人に食べてもらうためのもの。音楽は人に聞いてもらうためのもの。そうだよな?メイプル。

 あと、新しいPC買ったきっかけも「ネコぱらがぬるぬる動くようにするため」だった。その新PCのおかげでDTMができた。ネコぱらに感謝である。ありがとう。