いつか壊れてしまうものばかりだ。 ささやかな幸福が私を取り囲む時、怖くて涙が止まらなくなる。 親しみ愛する家族の宝石のような眼差しが、或いは、通りがかりの名も知れぬ友人の親切が、私がとても弱く、また同じように彼らも弱い、小さな羽虫のようだと…

変わりのない毎日 本当に時は進んでいるの？ 気づかせてくれたのは、貴方の微笑み やさしさを求めるのをやめて自由になれた気がした 本当はただ怯えていた 貴方の声が聞きたかった…… 移り変わる季節 つまらない映画を見ているよう 連れ出してくれたのは 貴方…

嗚呼、少年よ 姉のお古の自転車で、故郷のあらゆる場所を駆け巡った 少年の日の私よ あてもなく近所を歩き回り、腹を空かせて家路についた 過ぎし日の私よ お前はなんと強い呪いを編んでしまったのだ 透き通る思い出の結晶が、夜、 私を鋭く刺し傷つける 魂…

拝啓、ツイッターをやめてしまった君へ 君のいない寂しさを感じ続けることもできず、僕は今日もなんとか生きています。 ふとしたときに昔の君のアイコンを思い出して、過ぎ去ったいつかの瞬間を懐かしみます。 君はラブライブ！のあの子が好きだったね。 僕…

凍てついた優しさは音もなく壊れて時の幻はただ孤独を歌うだけで 鉄屑になった心はなお痛みを叫んで癒されることにさえ疲れ果てて 意識はいまだ清流を泳ぎ濁る魂に耐えられもせず 哀しみよ何もかもを蒼く染めて小さな僕を覆い隠して

木陰のベンチに寝転がる さあ、宇宙と一体化しよう 生い茂る枝葉が空と仲良く戯れる ねえ知ってるかい？ 君たちどうしはとても遠い存在なんだよ ふいにまどろみが僕を襲う 淡い陽光が瞼の裏に宇宙を射影した 光が乱れて爆発がやまない これはビッグ・バンの…

止まない海の歌に 意味が無いなんて言わないで 小さな風の囁きに 意味が無いなんて言わないで 沈んでいく夕日に 意味が無いなんて言わないで 大きな青い空に 意味が無いなんて言わないで 飛び回る鳥を愛するように あなた自身を愛して 泳ぎ回る魚を愛するよ…

「僕は何をやってもダメ」 「僕はクズ人間」 「僕は生きてる意味がない」 僕 を おまえ にチェンジしてみる。 「おまえは何をやってもダメ」 「おまえはクズ人間」 「おまえは生きてる意味がない」 マウントとり過ぎ もうすこしマイルドに言おうよ 「おまえ…

自分に興味がない 他人に興味がない 世界に興味がない 生活にまとわりつくあらゆる知恵や趣味や伝統や思想に興味がない それでも僕がここにいて脳みそを動かす対象はなに？ それは自分の中から粘液のように滲み出してくる何か 臭い、汚らしい、不健康な汁 な…

誰か助けてよ。誰か助けてよ。誰か助けてよ。 僕に優しくしてよ。 死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい。 暗い部屋、ひとり、布団に拳を叩きつけて、暴れた ばかじゃねえの 現実に救いなんてあるわけねえじゃん 生身…