蟲が生きる

生きることは戦うことでしょう?

音楽教室の発表会に出た

 某〇ア〇ミュージックという音楽スクールの催すささやかな演奏発表会に、出演してきました。

 ピアノかサックスか歌を演奏する生徒が、学校の教室二つ分くらいの小ホールに集まって演奏するというものでした。

 サックスは音が大きくて、上手な人も多かったです。

 速いパッセージは、やはり皆難しそうに吹いていました。異国の夜の酒場の心地よい陶酔と踊るような、音色でした。

 歌も皆上手でした。

 黒いハットを被った結構な年齢のおじさんが、すごく声量があって、ギャングのボスみたいな渋い声質で歌っていて、かっこよかったです。歌というのは、音楽の中でも特別な感じがいたします。最も庶民的でありながら、最も気高く、本質的な音楽だと思います。私はあまり声とか歌とかに自信がありませんので、彼ら彼女らが声高らかに歌うのを、羨ましく思いました。

 ピアノは前二者に比べると、完璧に弾けている人は少なかったです。私もピアノソロで出演しましたが、3回はミスタッチをしました。それでもなんとか淀むことなく音楽の流れを保って弾き終えられたのは、練習の成果と言えるでしょう。また、STEINWAY&SONSのピアノはタッチが軽く、弾きやすかったです。

 つくづくピアノという楽器は難し過ぎると感じます。両手指と足を使って、少なくとも二声部、場合によっては三声部や四声部を一人で奏でなくてはいけませんから、演奏者に負担をかけすぎるのです。

 私はモーツァルトのK.332番のピアノソナタの一楽章を演奏しました。

 もし、この日集まった人達の中で、私の演奏を聴いて少しでもこの曲に興味を持って、あとでYouTubeでプロの演奏を聴いたりした人がいれば、良いなあと思います。何故ならそれは、一人の人が作った曲をそれを知らない人に伝える、音楽の伝承者になれたということだからです。演奏する時も、そういうつもりで、聴いてくれる人に曲の良さが伝わって欲しいと思いながら弾くようにしています。

 私は、ある女性の出演者が弾いたリストの「愛の夢」第三番という曲が印象に残りました。それは結構有名な曲ですが、彼女こそが私にその曲を伝承してくれたのです。

 

これは私が演奏した曲です。↓↓↓

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