今年の春でアニメ<けいおん!>から10年経つらしいね。
当時はオタクアニメの代名詞的存在だったけいおん!も一昔前の作品となってしまったが、10年の歳月が ””けいおん!が単なる一過性のブームではなく、歴史に残る名作アニメーションであった”” ことを証明したとも言える。
はい、というわけでね、今日は僕の好きな放課後ティータイム's チューンを書き連ねていこうと思います。つっても良い曲が多すぎてキリがないので、「僕が好き」+「HTTらしさに溢れている」という2つの観点で4つだけ選曲した。
誤解なきよう言っておくが挙げてない曲もいい曲だと思ってるよ。『天使にふれたよ!』なんてカラオケで歌ってたら涙ぐんじゃうよ。
1.『いちごパフェが止まらない』
もはや今となってはHTTtuneの中で一番好きかもしれない。その親しみやすさは抜群で、間違いなく””最も放課後ティータイムらしい楽曲””のうちの一つだ。
小気味良いAメロから柔らかく揺れるようなBメロを経てサビに継なぐ進行がまさに王道といった感じで良い。歌詞はいちごパフェのことを淡々と描写していてHTTらしさ全開だが、サビの「がんばった自分にご褒美をあげてまたがんばろう」というフレーズは、なんだか人生の真理のような気がして、とても慰められる。カラオケで歌うと凄く気持ち良い曲。い ち ご パ・フェが・と・ま・らない!
2.『ごはんはおかず』
これもしかして放課後ティータイム最高傑作なんじゃないの?(名推理)
アニメで最初に聴いたときは歌詞が凄すぎて「は?www」となったが、これは間違いなく名曲。まさに音楽。「音を楽しむ」と書いて音楽だね。一見アホみたいな歌詞だが、サビ前の「炭水化物」や「白い」を二連続で言う箇所は、短いフレーズを微変化させて繰り返すサウンドと一体となって連動していて、Lyric for sound, sound for lyric といった状態で、至って技巧的だ。サウンドがめっちゃかっこいいよね。
3.『ふわふわ時間』
あまりにも有名な曲ではあるが、これは外せない。大好きな曲だ。
中・後期のHTTはサウンドのお洒落感が増していくが、それに比べるとこの『ふわふわ時間』はシンプルで真っ直ぐな感じ。まさに初期曲の雰囲気がある。ラスサビ前のトーンダウン→ラップの進行も丁寧で良い。そして最初の一歩を踏み出す勇気が持てずに思い悩む、恋する女の子の気持ちを歌った歌詞が素晴らしいよね。
4.『キラキラDays』
色々悩んだ末、最後はこの曲を挙げる。
電子音を多用したり、サビで大胆にコーラスを入れたり、挑戦的で明るく軽快な曲だ。しかし歌詞がなんとも切なくて、軽音部で過ごした青春の時間を思わずにはいられない。でもただ切なくて寂しいだけじゃなくて、やっぱり根底には放課後ティータイムらしい明るさや前向きさがきちんとある素晴らしい歌だ。サウンドも分厚くて満足感があり、HTTの集大成といった感じだ。
・おわりに…
結局有名な曲ばかり挙げてしまったが、良い曲なので仕方ないかなと思う。
<けいおん!>及び<けいおん!!>が描いた時間は僅か3年間だ。3年という時間はやはり短い。2009年、僕は唯達と同じ高校一年生だった。当時の僕にとって3年間は人生の五分の一の長さがあった。2019年の今、3年という時間は僕の人生の八分の一未満となった。僕が十年間生き続けられて良かったことは、時間の過ぎ行く速さを知れたことかもしれない。時間はあまりにも速く過ぎ行く。だからこそ、尊く、喜ばしく、寂しく、物哀しく思う感情が湧き上がり、僕たちの精神を豊かにしてくれるのだ。
Thanks for a great animation: "K-ON!" !!