蟲が生きる

生きることは戦うことでしょう?

Re:ステージ!ドリームデイズ♪2話は僕に人間存在の素晴らしさを思い出させてくれました

 Re:ステージ!ドリームデイズ♪2話、優勝!!

 今期・2019年夏アニメはマジで空前絶後の豊作だと個人的に思ってるんだが、その中でもリステは素晴らしい。1話からクオリティーが高くて注目していたが、2話がとても良かった。とにかくストーリーが丁寧、丁寧~~に(新宝島)織り成されてるんだよなあ。そして絵も良い。くっきりした輪郭とまるっこい顔とお目目、だけどデフォルメされ過ぎってこともなくて、ちゃんとそれぞれ個性のある女の子として素直に可愛い。ちなみにリステは小説原作のメディアミックスコンテンツで、スマートフォン向けの音ゲーも展開していて、そちらは和泉つばす先生のキャラクターデザインとなっており、これもまたバチクソ可愛い。とりあえず2話に関して順を追って感想書いていく。

 

 冒頭、長谷川実ちゃんのターン。全回いろいろあって謡舞踊部に入ることにした式宮舞菜ちゃんだが、まだ謡舞踊部を部として認めてくれない副会長の実ちゃん。こういう何気ないシーンも丁寧でいいよね。第1話で長谷川実ちゃんが校内の部活を紹介していくシーン(ラーメン、チャーハン、餃子研究会はもう一緒にしろよw)とかも、メインのストーリーからしたらぶっちゃけどうでもいいシーンなんだけど、そういうところを丁寧に、でもテンポ悪くならずに面白く描いてるの、クオリティーの高さを感じる。あと長谷川実ちゃんの声イイよね。なんというか、粘度の高い声質、クセになる。

 そしてOP!!

 これマジで最高でしょ。「おーなじ空を”””み↑あ↓げ↑て↑る↑”””」っつうこのサビのアゲアゲなメロディー素晴らしい。そして「未来行きのバス停~~」のところからのサウンドの盛り上げ方が神。映像も、紗由ちゃんが部屋の扉を占めてウンザリのポーズからちょっと悲しげな顔するところとか、改札通れない舞菜ちゃんとかめっちゃ可愛い。そういう日常的なシーンをがっつりサビ前に組み込んでるからサビの入りも凄く高ぶる。やっぱアイドルアニメのOPは作品の命だからね。気合入ってるね。

 そして放課後の教室で舞菜と紗由が喋ってるとこから始まるんだけど、やっぱりこういう会話劇がほんと丁寧で、しかも無駄がない。二人が話してるだけなのに、めっちゃ自然に話がすすむんだよな。お互い下の名前で呼ぶことになるんだけど、紗由ちゃんがタメ語・呼び捨てでフランクに話してるのに対して、舞菜ちゃんは敬語・さん付けで、紗由ちゃんがそれを指摘したりするのかな~って思ったけど、しないんだよな。紗由ちゃんのそういうとこがめっちゃ好き。紗由ちゃんはすげえコミュ力高そうな子なんだけど、だからっていきなり馴れ馴れしくするんじゃなくて、ちゃんと相手の個性を尊敬してるのが伺えるんだよな。紗由ちゃん大好きです。

 で、先生に頼まれて不登校気味の柊かえちゃんのお家にプリントを届けに行く。

 かえちゃんの着ていたアイドルのパーカーに食いつく紗由ちゃんが「アイカツ!」の霧矢あおいちゃんを彷彿とさせて思わず笑っちゃった。アイドル好きの女の子がテンション上がるとだいたい皆ああいう感じになるのかな?w MiUMaUというグループらしいが解散済みのようなので、本編で出てくることは無いのかな。そしてさっきまで無愛想にしてたくせに、アイドルファンの同志と知ると急に軟化して家に上げちゃう柊かえちゃんチョロくて草w

 舞菜ちゃんがかえちゃんを謡舞踊部に勧誘するのを見て、ちょっと彼女の印象が変わった。第1話では過去のトラウマ(スマホゲーのメインストーリーを読むとわかる)から、臆病で少し暗い雰囲気の女の子に見えていたんだけど、第2話でアイドルをやる気になった舞菜ちゃんは生き生きとしていて、真っ直ぐな心のこもった言葉でかえちゃんを勧誘した。大人しい性格ではあるけど、ちゃんと自分の想いをきちんと言葉にして伝えられる立派な女の子だなって思った。僕も見習わなきゃいけないね・・・

 翌日の練習で舞菜ちゃんのトラウマが発動してしまう。

 これ、僕はスマホゲーのストーリー読んだので一応トラウマの理由知ったんだけど、けっこう重いね。まだ中学一年生だよ?柔軟な心がどれほど深く傷ついたのか、推し量りかねるよ・・・。だけど、それにも関わらず、だよ! 彼女自身がステージに立つのが怖くて不安で、成功するかどうかも確信が持てない状態で、舞菜ちゃんは一人でかえちゃんの家を再度訪ねるんだよ。ここがマジで素晴らしいと思う。小さな、だけど大きな勇気。かえちゃんを信じる心の結果だと思う。もしかしたら、ライブは大失敗するかもしれない。もしかしたら、かえちゃんにとって自分は迷惑かもしれない。確かなことなんて何もない状態で、それでも叶えたい未来を信じて行動する舞菜ちゃんに感動した。言葉にならないよ。こういう類の素晴らしさを上手く言い表す単語あるのかな?  で、かえちゃんも舞菜ちゃんの真剣な瞳を見て話を聞いてくれて、お互いがアイドルについて思ってることを話し合ったりして。。。ここの会話もすごい沁みるんだよな。キャラクターが喋ってる。シナリオとか役者とかを感じなかった。舞菜ちゃん本当かっこいいわ。「柊さん」だったのが最後に「かえちゃん」になるのベタだけど大好き。友達になるためには、名前を呼ぶんだよな。リリカルなのは一期で学びましたよ僕は。

 こういうゼロから始める系のアイドルアニメは、序盤は必然的にメンバー集め回になるし、主人公サイドが勧誘→一度断る新キャラ→ライブ→新キャラ加入みたいな流れも崩しようが無いので、マンネリになりがちなのだが、リステは変に奇抜な方向に走ることもなく、一人ひとりの想いや行動を丁寧、丁寧~~に(新宝島)(二回目)(しつこい)描写していて、作り手に愛されてるのが伝わってくる。

 翌日、紗由ちゃんとステージに上がったシーンの紗由ちゃんの台詞良かったよね。

「舞菜、あなたに何があったのかは知らない。でも、私、舞菜と一緒にやりたいの。このステージの上で」

 舞菜にトラウマがあるのは推察してても、根掘り葉掘り聞いたりせずに、ただ手を握って自分の想いを伝えて……。紗由ちゃん、きみ、男の子だったらモテモテだよ?わかってんの?   好きだよ(ボソッ)

 ライブ当日は副会長の妨害にあって大ピンチ~~!ってとこでかえちゃん登場。BGMめちゃくちゃカッコイイ。ようわからんけど学校のシステムを一瞬でハッキングして許可証作成したっぽくて凄すぎ。制服でダンスするのやっぱイイよね。ハルヒ世代なので(笑) ダンスも可愛いな~。ベーシックなボックスステップもこの二人がやると可愛い。かえちゃんありがとう!そしておめでとう!!

 EDは今のところそんなに思い入れは無いけど、最終回では泣けるような曲になってるといいな。

 3話も楽しみだね。

 

 

最後に……、京都アニメーションの放火事件にあたって、亡くなられた方々のご冥福と、負傷された方々のご回復をお祈り致します。